清水高志著『空の時代の『中論』について』の出版が決定しました!

「空」の思想は、デジタル技術によって生じる新たな自然観――いわゆる「計算機自然(デジタルネイチャー)」と――呼応的に再構築される可能性を秘めている。――落合陽一

人類哲学の至宝『中論』の神秘のヴェールが、吹きとばされてしまった!あらわれたのは、厳密で、美しいロジックのクリスタルだった。――しんめいP

書籍内容

大乗仏教の思想を、華々しく起爆させたもっとも重要な書物『中論』(Mūlamadhyamaka-kārikā)。しかし、特異なロジックをとことん執拗に駆使して展開されるその最高度に複雑な議論は、実際にはまるで理解されず、《この世のあらゆるものが空であること》を結論づけるための、奇想天外な逆説、もしくは超論理という風に受け取られるのがせいぜいであった。

『今日のアニミズム』で道元について言及し、『空海論/仏教論』で空海を論じた著者が、新潟県の「弥彦温泉 みのや」「越後長野温泉 嵐渓荘」「蓬平温泉 和泉屋」を舞台に、ナーガルジュナ『中論』全27章を、僧侶たちと夜を徹して語り合う。私たちはどこから来て どこへ行くのか?。ライプニッツの「連続律、予定調和説」、プラトン・ソクラテスの「魂の不死、想起説」、レヴィ=ストロースの「構造主義」、その源流としての古代ギリシアのエンペドクレスの「四大元素説」、ウパニシャッドの哲人ウッダーラカ・アールニの「三分結合説」、そして現代哲学までを渉猟する知的冒険。初期仏教と大乗仏教を結ぶ最大のミッシング・リンク『中論』をすべて読み解く!
2025年3月16日発行予定 定価3600円+税

テクノロジーの超速的な進化でこれまでの認知フレーム・価値観・倫理観が瓦解する来るべき「空の時代」。本表紙アートワーク及び序文は落合陽一氏。

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目 次

特別寄稿 『空の時代の『中論』について』に寄せて 落合陽一
第一回大会 弥彦温泉みのや講義 『中論』第一章・第二章講読
資料編 ナーガールジュナにであうための準備
講義・質疑応答
第二回大会 越後長野温泉嵐渓荘講義 『中論』第三章から第一六章講読
資料編 ナーガールジュナと議論するための準備
講義・質疑応答
第三回大会 蓬平温泉和泉屋講義 『中論』第一七章から第二七章講読
資料編 ナーガールジュナからブッダに還るための準備 
講義・質疑応答
あとがき 清水高志

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