【書評掲載】読売新聞読書面『空の時代の『中論』について』(2025年6月15日)

2025年6月15日(日)付の読売新聞・読書欄にて、清水高志著『空の時代の『中論』について』(IAAB EDIT)が、文化人類学者・奥野克巳氏(立教大学教授)の書評により紹介されました。

本書は、これまで誰も全体として読み切ろうとしなかった『中論』全27章を、真正面から哲学的に読み解いた全講義録です。

書評では「大乗仏教の古典である龍樹の『中論』を、現代フランス哲学の泰斗が精緻に読み解いていく。(中略)普段私たちが区別して捉えている事柄は、実はそんなにきれいに線引きできるものではない。二つの事柄は「同じ」とはいえないし、「違う」とも言い切れない。だが、つい白黒をつけたくなる。それがかえって迷いを深めるブーメランとなる。(中略)実際にはかなり手強い論理形式が説かれている。けれども、その難解さの奥には、世界の見え方が根底から変わる入口がひそんでいる」と評されています。

▼書評に寄せたnote記事はこちら
『中論』は読まれていなかった。IAABの執拗な方法論。

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▼今後の関連行事・読書会はこちら
出版記念講演会(2025年7月19日)
真宗大谷派横浜別院で著者自身による概説講義を行います。中華街で懇親会もあり。

あなたからの「書評」も待っています。また関連行事も計画しております。
一緒に『中論』を読み解いていきましょう。

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